テルミちゃんの知って得する知恵袋「不審な訪問業者に御注意ください」
今夏以降、首都圏を中心に住宅を狙った物騒な事件が連続して発生しています。事件を伝えるニュースを見ても、遠い場所で起こっていることだし、青森県まで被害が及ぶことはないだろうと、どこか他人事になっていないでしょうか。むしろ、人の目の少ない地方においてこそ、注意が必要です。実際に県内でも、昨年以降、見知らぬ業者が突然訪問してくる訪問販売や訪問購入に関する相談が増加しており、次のような相談も寄せられています。
「不用品はないか」と男性二人が訪ねてきて、あっという間に家に上がり込んできました。驚いて「帰れ」と言うと帰って行きましたが、名刺など身分を示すものは何も置いていかなかったため社名等はわかりません。我が家を出た後も近所をうろうろしている様子で、しばらくすると隣家から話し声が聞こえてきたので、おそらく隣家に行ったと思われます。レンタカーで周辺を回っているようであり、不審なので、消費生活センターに情報提供しますというものでした。
今回の相談者は突然訪問してきた業者を無事に追い返すことができましたが、一人でこのような強引な業者に対応することは容易ではありません。「不用品はないか」という言葉から、訪問購入の業者であると思われますが、特定商取引法により、いわゆる飛び込み訪問は禁止されており、突然訪問して買取りを持ちかける行為は違法です。また、「何でも買い取る」と言っておきながら、用意した不用品には目もくれず、「貴金属はないか」と言い、強引に貴金属を買い取っていくという荒々しい業者もいます。
このような業者を家に上げてしまうと、家の中を観察され、家具や調度品、暮らしぶりから資産状況や家族構成などを把握される恐れがあります。訪問購入業者を装って、個人情報を収集することが本当の目的なのかもしれません。どんなに印象の良い業者でも、見知らぬ業者を家に上げたり、個人情報を教えたりしないようにしましょう。「人をみたら泥棒と思え」ということわざもありますが、慎重に行動することが自分の身を守る第一歩です。
困った時は、早めに消費者ホットライン188にご相談ください。