第20回 車のトラブル駆け付けサービス
吹雪の中で車を運転中に、吹きだまりの雪にハンドルを取られてタイヤが雪に埋まってしまい、前進も後進もできず動けなくなってしまったという経験はありませんか。
このような状態になると、もう1人の力ではどうすることもできず、やむなく車のトラブル駆けつけサービスを利用する方も多いでしょう。一般的にはJAF(日本自動車連盟)に助けを求めるのが無難ですが、雪の多い日は混み合っていて駆けつけるまで数時間かかると言われることがあります。寒空の下、数時間も待っているわけにもいかず、ネットで検索すると「基本料金2980円~」と書かれたロードサービス業者を見つけ問い合わせてみました。すると料金の説明などはなく、「担当者を派遣します。」とだけ言われました。間もなく作業員が到着し、料金の説明などは一切ないままタイヤの周囲の雪を踏み固め、作業員が乗ってきた軽自動車と雪に埋まった自動車をロープでつないでけん引し、15分もかからずに作業は終わりました。作業終了後に渡された書類には、基本料金2980円の他に、フック、ロープなどの備品の使用料金や作業代、作業員手当などの名目で計4万円もの請求金額が書かれていました。ネット広告では、他社との価格の比較表があり業界最安値と書かれていたため、これほど高額な料金になるとは思わず、どうしたらよいかという相談です。
また、軽自動車のタイヤがパンクしてしまったためにタイヤ交換をお願いしたら、タイヤ1本の交換で約9万円を請求された事例もあります。
突然の事態にあっても広告をうのみにせず、依頼する前に作業内容や料金をしっかり確認しましょう。また万が一のトラブルに備えて日頃から信頼できる緊急の依頼先を用意しておきましょう。最近は任意自動車保険にロードサービスの特約がついている場合もあります。
おかしいな、困ったなと思ったら、消費者ホットライン「☏188」(いやや)に早めにご相談ください。